日系の企業に転職してみる

2011.12.17

自分は、「顧客」も、売り物になるような「スキル」や「能力」も持っていないと、がっかりされた、読者がいるのではないだろうか。私のお勧めとしては、「顧客」なり「スキル・能力」なりは、個人として育てることができるし、持ち運ぶこともできるから、こうした人材価値を持つように、キャリアープランを考えよう、ということになるのだが、「ポリティックスや人間関係で生きていく」という生き方の価値も軽視はできない。かなりの数の人が、決定的な人材価値につながるようなものを持っていなくても、こうした努力によって、会社にとどまり、価値を実現している(要は、現実に報酬をもらっている)のだ。

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本人は決定的な顧客もスキルも持っていないが、組織の中では評価されていて、うまく立ち回っている、という人は少なくない。私のつたない経験だが、外資系の企業に勤めてから、日系の企業に転職してみると、「このくらいの働きと能力では、外資系の会社なら当然クビなのに」という社員に多く会った。しかし、冷静になって振り返ってみると、外資系の会社が、優秀な社員ばかりだったわけではない。上司へのゴマスリが巧みだったり(特に、外資系の場合は、外国人の上司へのゴマスリのうまい下手がある)、他人を利用したり、他人の成果を横取りしたり、ということがうまい人物もいれば、ライバルのつぶし方が巧みな人もいた。ただ、外資系、日系を問わず、こうした人間関係のスキルで、組織に残り、残るだけでなくうまく立ち回ることができる人がいるのだから、これらを総合した「対人能力」も、人材価値になにがしかカウントすべきだろう。




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